竹尾吉枝のコラム

「チェアエクササイズ~動きの発現機序~」

「チェアエクササイズ~動きの発現機序~」                
パラリンピックが始まった。チェアスキーチームは「世界最強」と言われ、メダルを独占している。心ときめくのが、チェアスキーの構造である。まさしく座位の動きの発現機序が可視化できる。チェアエクササイズの運動力学的視点として、うってつけの教材である。 
座部の下にあるバネに荷重し、その反力でスキーを滑走させる。抜重時のコントロール不足は、ボールのようにスキーが跳ね上がる。また荷重の角度や度合いによってはスピード制御が困難となり、転倒につながる。 
チェアエクササイズ動作の発現機序の理解が乏しい場合、座面反力を生成するプログラム構成やデモが実現できない。重力を上手に使うことで、上下動が出現し、効率よく動ける。自分の力ではなく、外の力を使うことで、楽に長時間動けるのである。 
そのためには、体幹、つまり坐骨(骨盤の位置)、脊柱・骨盤リズムをどのように使うかがポイントである。 
単なる大筋群を使った有酸素運動とするのか、動きの質を高め日常生活の転化をねらったチェアエクササイズにするのか。体力が低い高齢者・低体力者は、なるべく短時間に簡単で、多様的な効果が期待できる、つまり一石二鳥のエクササイズが理想である。 
チェアエクササイズ指導には、座位の専門的知識が必要なことは言うまでもない。

株式会社元気サポート 代表取締役、NPO法人1億人元気運動協会 竹尾好惠のコラムです。
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