竹尾吉枝のコラム

人生80年代から100年代となるのもそう遠くはなさそうだ。

人生80年代から100年代となるのもそう遠くはなさそうだ。100歳の自分を想像できますか?「医療の進歩のお陰で、死にたくても死ねない」。これ、私の父の言葉である。

介護はきりがないと思う。自分のことだったら「まっ、いいかぁ」で妥協できるが、介護者が「まっ、いいかぁ」で済ませると罪悪感にさいなまれるように思う。

親のことになると、ついつい厳しく対応してしまうことが少なくない。これが仕事であれば、温かく見守れるはずなのに。しかし、被介護者の親は、思い通りに行かない自分自身の心身や現状をもっと情けなく感じているだろうと考えると、ますます自己嫌悪のドツボにはまる。
医療の方向性は今後はどうあるべきか。いろんなことが研究され、もっと人間は長生きするのか?病気は治癒された方がいいが、老化の抑制はできない。
人間らしさとは、まさしくWHOの健康の定義、肉体的・精神的・社会的に満たされている状態だと思う。それが崩れてくると生きることは本当にしんどいだろうと思う。

運動は軽視されがちだが、超高齢社会を生き抜いていかなければいけない日本には必須だと改めて言いたい。どのようにしたら、運動大好きマニア以外の「本当に運動が必要な脆弱な人」に運動を広く深く啓発できるのだろう。アメリカのある保険会社は、指定の運動器具を使用し、健康づくりに取り組むと自助努力ということで、保険料が安くなるらしい。お金で得になる話は、姑息だが、影響は大きい。日本の特定保健指導のようにペナルティ的ではなく、努力した人にはご褒美をさしあげる。わかりやすく良いのではないか。

先日、介護予防主任研修で、長寿や疾病予防等に関する運動の効果は必ずしも明確でなく、それらの話題は高齢者への説得力に欠ける。運動で身体機能を維持しないとズバリ「寝たきりになる」と少々の脅しが時に必要だとおっしゃっていた。人生のクライマックスを寝たきりで長い間過ごすか、それとも大半が元気な期間か?終わりよければすべて良しと言って過言でない位、終末期の過ごし方は人生の集大成を左右する。

これからの人間は100歳まで生きるということを前提に、ゆりかごから墓場までの発想で、「幼少時からの介護予防」、つまり運動の習慣化の重要性を説くことも必須ではないかと思っている。

手段として、最初は脅しではじまったとしても、エイジズム(Ageism;老人であるという理由によって、老人を類型化し、差別すること全般をさす)を取り除くように伝えていくことをしていきたい。

アンチエイジングというよりも、高齢期をいかに充実させるか、例えば“ビューティフル・エイジング” 的な思想で、ポジティブに伝えていく手腕が、今後、介護予防運動を専門とする我々に求められる課題だと思う。いろいろと課題が山積みだが、まずは両親のビューティフル・エイジングに貢献できるよう頑張らねばと自分に檄を飛ばし、この記を締める。 

株式会社元気サポート 代表取締役、NPO法人1億人元気運動協会 竹尾好惠のコラムです。
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