竹尾吉枝のコラム

先日、日本健康運動指導士会とNSCAジャパンの合同学術大会で・・・

先日、日本健康運動指導士会とNSCAジャパンの合同学術大会で京都大学大学院教授である森谷敏夫先生の基調講演に出席した。                 
印象深い話をいくつかご紹介したい。 1つめは、100歳でもスキーを楽しまれていたプロスキーヤー故三浦敬三さんについてである。ご存命の時、一流大学の数々の運動生理学的研究に被検者としてご協力をされた。その結果、なんと下肢の骨密度は50歳!しかし、手首の骨密度は90歳と年相応だったそうだ。「もう歳だから…」と 身体機能の低下を老化のせいにするが、主たる理由は「身体を使わない」ことである。身体をしっかり動かすことで、老化を遅延させ、若さは維持できるのである。 
                                  
2つめは、活性酸素についてである。筋トレや持久力トレーニング中に発生する活性酸素は、筋のトレーニング適応の刺激になるとの報告がある(Daviesら)。そしてその他の研究(Irrcherら)では、抗酸化サプリメントは、ヒト骨格筋の重要なトレーニング適応を抑制、または遅延するとある。なんと一般的に嫌われ者の活性酸素は、動くためのエネルギーを促進する。よって抗酸化サプリメント等のビタミンC・Eは、トレーニング前・中はとらない方が良いとのこと。しかし、脆弱な高齢者の場合は、別とのこと。骨格筋が慢性的な炎症状態で、ずっと活性酸素が発生しているので、ビタミンC・Eを動く前にとったほうが良いとのこと。                                                
最後3つめは、医学部には栄養学の講座がほとんどないとのこと。信じられない事実である。医食同源と言われるのに…。                
これら以上にたくさんの難しい最先端の話を実に楽しくボディランゲージをつけてご講演をしてくださった森谷先生。笑いが絶えないお話ぶりだったが、何よりも崇高な探究心と運動効果の伝道への強い意志に胸を打たれた。                                 極めている一流の人の息吹に触れることは、自分のエネルギーになる。そして超高齢社会の今、高齢者の健康寿命に関する科学的根拠が日々、明らかにされている。世俗的な情報に流されず、常に本物から学びたいと再確認した。

株式会社元気サポート 代表取締役、NPO法人1億人元気運動協会 竹尾好惠のコラムです。
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