2015.1

明けましておめでとうございます。・・・


明けましておめでとうございます。今年もメールメンバーの皆さま、よろしくお願いします。
『なぜチェアエクササイズを始めたの?』という質問を何度かお受けします。私が椅子座位の運動とはじめて出会ったのは、28年前位になるでしょうか?アメリカLAで開催されたIDEA(海外コンベンション)に参加した時でした。“エアロビ(笑)”全盛期の頃で、IDEAに参加するのが、実力派インストラクターとしてのステイタスの時代でした。このIDEAは今も(公社)日本フィットネス協会がツアーを企画しています(http://www.jafanet.jp/event/workshop_tour/)。私は20代前半で気力・体力ともにみなぎっているお年頃です(笑)。アーリーバードという早朝6時台のクラスから始まり、激しいエアロのクラスを3~4本受講していました。しかし希望通りのクラスを選択できない時もあり、時々第2・3希望のクラスが割当てられます。会場に着くと椅子が並べられてあり、“講義クラスかな?”と思うと講座タイトルは『Sit&Fit』とありました。エアロのクラスでないのか…と落胆した気分で、講座が開始されるのを待っていると、金髪のショートカットで、ウエアはランニングシャツにショートパンツ。他のプレゼンターと比較し年配の上品な女性が登壇しました。その時代のウエアは、超ハイレグにヘアバンドという感じでしたので、そのウエアはある種、ピチピチギャル(笑)の私にとっては印象的でした。
実技が開始し、予想を反して楽しく驚いたことと(笑)、“へぇー、座っていてもこんなに運動ができるんだ!!”と感心したこと。何よりも講師の女性のイキイキとした表情、そして堂々としたプレゼンテーションに“あのおばちゃん、めちゃかっこいい!!”と稲妻が私のカラダに走ったのです。
しかし帰国後はそんなことも忘れ(笑)、毎日をエアロ&フィットネスに没頭し、仕事に励んでいました。その後、2~3年後でしょうか?アメリカ研修旅行後、ひとりサンフランシスコに姉のコネで語学遊学を数か月します(実姉は英語教育者です)。朝5時台にテレビをつけるとなんとあの女性講師が出演しています。アメリカはその頃からチャンネル数が多く、『Sit&Fit』は立派な番組だったのです。私の眼をくぎ付けにしたのは、後ろに従えた生徒です。それはリアルな80代位の男女で、介護度でいうと要介護2位でしょうか。 “アメリカはすごいなぁー。こんな高齢者でも一生懸命運動している。こんな高齢者対象の運動番組があるなんて…”、と今度は私の脳に稲妻が走りました(笑)。
その後、毎朝早朝に起床し、その番組を見ていました。あの時のリアルな高齢者の様子は今も忘れられません。
日本はその頃、まだまだ高齢社会対策は程遠く、アメリカは社会保障制度の関係で、約30年以上前から介護予防は健康づくりの一環として行われていたのですね。チェアエクササイズを開発したきっかけは、『Sit&Fit』の出会いとその時の感動が大きく影響しています。あの先生ともう一度、会いたいなぁ。私が今まで観た中で、高齢者対象運動指導者として一番の素晴らしい笑顔でしたよ。

2015.3

今年で90歳の父は88歳まで現役だった。自営業を営み、自分の仕事が大好きで、・・・


今年で90歳の父は88歳まで現役だった。自営業を営み、自分の仕事が大好きで、ずっと仕事を続けたかったが、不景気も一因し勇退した。
それゆえ父の背中を見て育った私は、“生涯現役でいられることが1番、人間として幸せ”という価値観が強い。
健康長寿の要因として、『健康度自己評価が良い』、『仕事・社会活動が活発である』(Shinkai et al. Geriatr Gerontol Int 2003; 3(suppl): S31-39.)の意義をしっかり理解しておきたい。
老化は止めれない事実であり身体機能が低下しても「自分は健康です」と言える人は生きがいがあることであり、仕事・社会活動が活発な人は、自己管理能力が高く、健康・体力づくりへの努力が大いにあると思う。
消える「定年」~遠のく隠居、迫られる生涯現役~というタイトルの記事を読んだ(ウエッジ12,DEC2014,Vol.26,No.12)。「働く理由」の1位:経済上の理由(56.1%)、2位:いきがい(25.0%)、3位:健康に良いから19.7%。「何歳まで働きたいか」の1位:働けるうちはいつまでも(32.4%)、2位:65歳位まで(20.8%)、3位:70歳位まで(17.2%)、4位:60歳位まで(10.6%)と60歳引退を考えているのは1割のみ。
健康であるうちは「働き続けなければいけない時代がくる」。そのように言われると少子高齢社会日本と思いがちだが、働き続けることが健康の秘訣であり、その境遇を嬉々として受け止めたい。
健康・体力づくりがゴールでなく、その先に何をするか・したいかまでを促進するのが我々、介護予防運動指導者の役割と考えている。生涯現役と自負する自分の役割や生きがいをもった“年なんて関係ない!!と言ってくれる元気な高齢者を増やしていく覚悟である。そのためには行動変容と身体機能の改善について、双方を意識して支援する必要があるであろう。
3月15・22日に元気kai!イン福岡・東京を開催する。そのような覚悟を持ったプロたちに多く出会いたい。

2015.5

実は時々、冷めている私がいる。


実は時々、冷めている私がいる。
運動を教えている私自身を冷めた目で見ているもうひとりの私がいる。
日々の毎日を規則的に活動的に意識的に過ごせば、運動なんて必要ない。生活そのものが運動になる。なるだけ人の手を煩わせずに自分のことは自分でする。
今後の日本を見据えて、運動する時間は、自分の身体を動かして、困っている人を助けることに当てた方がよいとも思う。それが知識のある人間のすることではないか。

NHKスペシャル「見えず聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし~」、久しぶりに見入ったテレビ番組である。
梅木好彦さん(68)と妻の久代さん(65)は、丹後半島の山あいにある小さな集落に住むご夫婦である。久代さんは、目が見えず、耳は聞こえず、言葉を発することもできない。でもほとんどのことは、自分でする。ご主人のお弁当を作り、パソコンだってできる。手や皮膚の感覚で作業をするので、お風呂はピカピカに磨き上げる。ぬめりひとつない。
好彦さんとは、“触手話”を通じて、知り合う。好彦さんは、宮沢健二とトルストイを師事し、若いころから現在も自給自足に近い生活を送っている。好彦さんは、人間らしさとは土を耕すこと、そして困った人を助けることと言う。好彦さんの顔を見てほしい。神様仏様のような顔をしている。
地域包括ケアシステム構築の推進が2015年から本格実施した。高齢者の介護予防が求められているが、社会参加・社会的役割を持つことが生きがいや介護予防につながり、健康づくりや地域の活動の充実・強化が求められる。人間の幸せとはいったい何なのか?人間らしさとはいったい何なのか?我々は高齢者をおもちゃにしてはいけないのである(笑)。

運動指導者の中で、運動やレクリエーションを教えることがゴールでないことをどれだけの人が賛同してくれるのであろう。運動のための運動ならば時間がもったいない。社会生活に結びつく運動の提案ができるよう日々、肝に銘じている。

番組は、オンデマンドで視聴できる。ぜひ、すてきなご夫婦を知ってほしい。
※現在は視聴期間終了しています

2015.6

「なくては生きていけないものは、何ですか?」、・・・


「なくては生きていけないものは、何ですか?」、生理的欲求や家族や恋人などは除外として(笑)。
アルコール?携帯?花?薬?ペット?
考えていくと、自分を取り囲む不必要なもの・無駄なものに気づく。
自分を取り囲む無駄なものが多いと、大事なものを見失ったり、忘れたりする。
無駄なことが多すぎると大事なものにも雑多になる。
今年83歳になる詩人の谷川俊太郎さんは、「詩はなくても平気だけど、音楽がなかったら生きていけない」とのこと。音楽でメンタルヘルスを保って、詩が書けるのではないだろうか。肩に力が入っていなくてカッコイイけれど、聡明な人だから謙虚に言っているように思う。
私にとって、なくては生きていけないものは、いつの間にか、チェアエクササイズと協会を支えるスタッフ達になった。私が生存する間はもちろんのこと、チェアエクササイズが人々にとって親しまれる必要なエクササイズになるよう、無駄なものを増やさず振り回されずに、今やるべきことに集中せねばと思う。
目下の悩みは、仕事以外のなくては生きていけないものが、これと言ってない。ガーデニング?映画?韓流スター(笑)…。
あなたの「なくては生きていけないものは、何ですか?」、下記掲載のアドレスやフェイスブックなどにコメントを頂けるとうれしいです。興味深々!!
追申 今年は、元気kai!!にて11年ぶりにチェアエクササイズの基本的指導法に今、必要なことをプラスしてご紹介しようと思っています。

2015.11

自分の反射的な対応を知っていますか?


自分の反射的な対応を知っていますか?
例えば、近しい人がピザを買ってきた。空けてみるとフワフワタイプの生地だった…。A:「えっ!?なんで、パリパリタイプじゃないの?もう私、1枚だけでいいわ」。B:「なんで、君はいつもそんなに嫌味なの?○○ちゃんとは全然、違う。○○の対応は、いつも優しい」。A:「仕方ないでしょ。反射的にこんな対応になってしまうのだから」。
実はこれはメジャーな海外ドラマのワンシーンです(横のスタッフ:(またか、笑))。

私は、このシーンを見て、おおいに納得したというか、反省したというか、愕然としたというか…。

人は、カッとした時に、その人の本質が出ますよね。当たり前のことなのですが。
でもAは言います。A:「何年も一緒なのに、いまだに自分のことを知っていてくれていないと思うとがっかりする…」。
AはAなりに言い分があります。Aの気持ちもわかります。近しい人が自分のことをわかっていてくれていないと小さなことでもカッとします。
もちろん相手への好き嫌いや大切な存在の大小などと隠れた感情も影響するのでしょうが、カッとなっても冷静に大人に相手を思いやって対応したいもの。

私も全然、ダメですね。自分の言い分と伴に、嫌味がひとつふたつ加わる始末ですから。
カッとなったときの自分を振り返り、意識して変えて行こうと思っています。
メールメンバーの皆様はどうですか?感情的?超皮肉?破壊的?(笑)
特に苦手意識のある人への自分の反射的対応は、どうですか?大人ですか?自身の対応策があれば、ぜひお聞きしたいです。

人のふり見てわがふり直せ、最近、常々思う秋の夜長です。

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