2011.2

両親などの介護をされている方は、メールメンバーの中ではどれ位いらっしゃるだろうか?


今は、情報がインターネットなどからどんどん入手できる。しかし、その情報は、どこまで正しいのだろうか。いろんな情報が簡単に入手できるのは便利だが、それが誤った情報であれば、時間の無駄である。それならば、時間がかかっても正しい情報を入手した方が時間を浪費しない。テレビでも相変わらず、疾病をネタにした番組が多い。サプリメントのCMも期待させるものが少なくない。病気を必要以上に怖がったり、薬やサプリメントに依存する傾向が高まるのではないかと危惧する。                                    
病気は怖くないと言ったらウソになる。しかし、病気のあるなしに関わらず、元気な人は元気な人だ。病気があっても元気な人、病気がなくても元気でない人がいる。その違いは何なのか?          
「主観的健康感」が高い人、つまり自分の健康に対して自信がある人だ。自分は生き生きと健やかに生きる努力をしている人が元気なのだ。我々、プロは氾濫する情報に左右されず、一般の方に正しく健康の定義を伝えていきたい。

2011.4

皆さんは目薬を座りながらさせますか?


皆さんは目薬を座りながらさせますか?                 
先日、チェアエクササイズ教室開始前に1人の女性が私に言いました(関西弁でお読みください(笑))「うちの主人に先日、教えたってん。そんな姿勢やから、目薬を寝ころばなさされへんねん。坐骨を立てたら背骨がグーッと伸びるやろ。そうしたら座ってても背骨が大きく動くから上を向けるねんでって。なぁ、先生おうてるやろ?いつもこの教室で先生に言われてるから、アホなウチでもわかるようなってきたわ」。 
                                      
後日、他のマット運動教室の前に「目薬を寝ころばないとさせない人?」と聞くと、1/4位の方が手を挙げました。ほとんどがきつい円背の方です。つまり骨盤・脊柱リズムが衰えている方です。「坐骨を椅子につきますように座って、坐骨と背骨のつながりを感じる。そうすると背骨全体が連なって、後ろに大きく反りますよ。ということで、今日も骨盤と背骨が本来の動きを取り戻すようマット運動をしていきましょう。。。」。日常の何気ない動作を例にとって話すと大変、説得力があります。 
                                    
日々の動作を鍛えてこそ、運動の意義があります。運動が単なる運動器を鍛えるだけにならないようしたい。そのために、運動の方法だけでなく、なぜこの運動をやるか、なぜやった方がいいかということをしっかり伝えていきたいですね。知識が増えれば、行動が変わります。                                       
最後に女性は言いました「主人な、間もなく白内障の手術すんねん。しょっちゅうこれから目薬ささなあかんのに、外行っても寝ころんでさす気かって言うたってん」。私からは「ご主人にとって、これ位貴重なアドバイスはないですね。良い奥様ですね」とお伝えしました。     
最後まで、つっこみを忘れない関西女性75歳とのあるひと時の会話でした。

2011.6

光陰矢のごとし、月日は無残に過ぎて行きます。


光陰矢のごとし、月日は無残に過ぎて行きます。必死でさぼらず働いているつもりが、前進しているのか足踏みしているのか、わからなくなります。しかし、時に立ち止まり、私が生まれてきた理由は何だろう?と考えた時、自分の立ち位置、やるべきことが見えてきます。  
1億人元気運動協会が、そして私がやるべきことは、「高齢者・低体力者を元気にするチェアエクササイズをはじめとする運動指導法」を時代とともに改善し、後世に伝えていくことだと自負しています。          
 一昨日(6月2日)、今夏に発売する予定のDVD撮影が終了しました。第一弾のDVDを制作したのは9年前の2002年になり、DVD2枚分を2日間かけて撮影しました。今回はもっと強行スケジュールでDVD2枚分を1日で撮影しました(まじ、きつかったッス(笑))。  
                         
第一弾のDVD解説には、チェアエクササイズ誕生10年目の集大成とあります。何かを創る(提供する)ことは、事前に相当の準備がかかります。今回も準備に神経をすり減らしましたが、1億人元気運動協会が、そして私が伝えたい「現在進行形のチェアエクササイズのまとめ=20年目の集大成」となる良い機会になりました。
                         
時が経つのは早いですが、何事もやりっぱなしではなく、自分を振り返り、まとめるということは大切です。今回も新しいDVD制作を気に、チェアエクササイズ指導法がさらに構築されてきました。今回は、障害のある人もない人も分け隔てなくできるエクササイズを目標に撮影しました。車椅子の方もできるエクササイズを紹介しています。街中では、以前に比較し車椅子の方を見かける機会が増えてきました。介助式の車椅子の方が、自力で動く機会に少しでもなれば幸いです。「まだまだできる!!」と自分自身を再確認する機会にしていただければ、本当にうれしいです。                         
 1億元気運動協会は、今後も高齢者・低体力者運動指導者の質を向上し、後世にも運動指導者が確立された職業であるよう定期的に情報を発信していくよう努めます。    

2011.8

「ドクターハラスメント」という言葉をご存じですか?


「ドクターハラスメント」という言葉をご存じですか?医師による患者への嫌がらせのことを揶揄する造語・和製英語。短縮して「ドクハラ」ともいう(詳しくはウィキペディア参照)。                                                                          患者やその家族は、医師に治療してもらう立場なので、弱い立場となります。例えば、あれこれ質問したりリクエストしたりすると、治療の際に何かハンデにならないか等々などですね。インフォームドコンセントは、良い例だと思います。治療の方針に関する説明を受けたが、専門用語が多すぎてわかりにくい、説明の仕方に誠意が感じられない。。。皆さんもこのような経験が少なくともおありなのではないでしょうか?不誠実な対応をされたとき、ひるまずに「患者と医師の立場は対等だ」的なことを声に出して言わないと、現状は打破しないのでしょうね。でも患者側は、簡単なことではないですね。                                                  今、私は親知らずの抜歯とインプラント手術の痛みで、この2日間、苦しみ中です。主治医からは、症状の説明は受けましたが、手術をする医師は、手術台の私にあいさつや自己紹介は1つもなかったです。歯科衛生士に自分の抜歯の技術をずっと自慢していました。そこで、「あんた誰?」と言えなかった私の根性のないこと。自己嫌悪に陥ります。患者の立場からして、どのような肩書・技術を所有しているのかを知りたいのは当たり前のことです。                                                   患者側を揶揄する造語に「ドクターショッピング」という言葉があります。重篤でない症状の人が簡単に医療機関に行ったりと医師をますます多忙にさせる現状は患者のせいもあると思います。しかし、超高齢化社会の日本は、益々、医療機関が必要になってくることは否めません。ここで主な提案を3つ。                              1つめは当たり前のことですが、早くから自分の老化に備え、介護予防・健康づくりに前向きに取り組む;これは我々の仕事でもありますね。                                                 2つめは医師はじめ医療従事者が治療に専念できるよう患者と医療従事者の橋渡しをするような職種の方をつくる;ますます医療費が高騰し無理か。。。しかし、我々もソーシャルサポート(社会的支援)とし て、地域の医療機関の様子を周知し、高齢者・低体力者を支援することは可能です。                  
3つめは国家資格等、資格を持っていることは、プロとして当たり前のことですが、半永久的にその知識・技術を研鑚すること;その職種の技術研鑚に追われる日々と思いますが、人に携わる職種の人は、基本、人として当たり前のマナーがあることがまずは前提だと思います。ホスピタリティー精神と言っておきましょうか。そこまで専門的でなく、当たり前を言いたいのです。                                
日本は、医療制度が充実し、医師の質・数は世界に比較し、トップクラスだと思われます。良識に欠ける少数者のせいで、評価やイメージが下がることは、残念でなりません。                              さっ、この私のエビスさんのような右半分腫れた顔は、いつに治るのでしょうか。皆さん、歯はお大事に。

2011.10

NHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』が先日、終わりました。


食欲の秋!文化の秋!、秋到来ですね。               
先日、歌舞伎を初デビューしました。行く前は気乗りしなかったのですが(父親孝行にと予約したチケットが当の本人は行けなくなった)、役者が見えを切ったり、派手な隈どりの化粧だったり、解説のイヤホンにへぇ~と耳を傾けたりと、最初の気持ちと打って変わって満面の笑みになったのでした。まるでマンガを実写化しているようで、とにかく愉快でした(素人のコメントを歌舞伎ファンの方、お許しください)。 
                                  
認知症予防の1つに“計画力・思考力”を鍛える知的行動があげられます。非日常的な経験をすることで、前頭葉の働きが活発になると言われています。その具体的な行動の1つには「旅行プランを立てる」ことが勧められます。旅行ツアーに参加すれば、楽ちんですが、全部自分でやるとなると相当な準備が必要ですね。旅程、交通の手配、手荷物の準備などの計画力(思考力)が必要です。        
ウォーキングなどの運動教室でも同じような試みができます。指導者の采配通りに実施するのも良いと思いますが、集合場所や時間、歩くコースなどを参加者が決定することで、知的活動を伴う、そして有酸素運動で脳の血流量を増すと一石二鳥の効果が期待できます。                                 
スポーツの秋でもあります。普段の運動教室を運動以外の要素で、ちょこっとばかり非日常的な空間にし、参加者の認知機能を活性化してみたいですね。
                               
新しい経験は、勇気がいったり、面倒だったりするものですが、大切なことだなぁ~と、初めての歌舞伎経験に単純に心がワクワク、頭がクルクルした私でした。あ~、仕事ばっかりはダメだ(笑)。

2011.11

まもなく私の携帯電話は機種が古くて使用できなくなります。いよいよ“スマホ”のデビューでしょうか。 


まもなく私の携帯電話は機種が古くて使用できなくなります。いよいよ“スマホ”のデビューでしょうか。                      
スマホと言えば、ある日の授業中です。私は週2回大学で教鞭をとるのですが、先日、実技試験を欠席し、見学をしている学生に課題を出しました。課題の内容は、「今後、スポーツマンとして、社会貢献できる内容は何ですか?また10年後20年後30年後の将来設計は?」です。特別な文献を調べなくても、取り組めるよう、私なりに学生を配慮した課題のつもりです。                            
まじめに課題に取り組んでいるな。。。と思ったら、なんとスマホでずっと課題内容のキーワードを検索し、課題を仕上げていました(ため息)。
                                     
この課題の内容は、自分の意見や考えを述べることで出来ます。しかし、今は自分で苦労して考えたり調べたりしなくても、インターネットですぐに人の意見等、様々な情報がすぐに入手できます。若年層の体力レベルは低下してきていると言われますが、このままでは知的レベルも危ういものなると思いませんか?                  
世の中は情報社会で便利になりましたが、そのわりにはそれに見合った幸福感を味わっているでしょうか?悩む力(姜 尚中著,集英社新書)には、「いつも余裕なく急きたてられて、人と人との関係もパサパサな殺伐とした味気ないものになりつつあるのではないでしょうか。」 と記されています。                           
まったくその通りだと思います。努力なくして簡単に手に入れたことは、すぐに忘れたり、執着がないので、すぐに捨てたりします。以前よりいっぱいのことを観て聴いても、すぐに忘れてしまう私がいます。結局、忘れてしまうなら、時間の無駄で、それならたとえ量が少なくても、時間をかけて自分の血肉になる経験や努力をした方が賢いですね。
                                          
最後に、常に情報に脳を酷使している現代人は、運動で脳を休めた方が良いと提言したいことと、内輪のスローガンをご紹介します。『ゆっくりでも少しずつでも確実に進めばいいのだ』。           
さぁ、私はどんな“スマホ” を買いましょうか(笑)。       

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